グライガー

せっかくなので、いろいろな意見の流れをまとめてみます。
もちろん無断引用転載ですので、問題があればコメントまでお願いします。
あと、ここは違うよっていうところあれば遠慮なく教えてください。

カビエアグライガーまでの流れと思想

ライコウさんが残飯毒守る無道の対ガラ流し能力を評価。

羊杯2終了後、はまさんが残飯守る無道+寝言(もしくは薄荷)カビの汎用性を指摘。
残飯守る無道が対物理全般受けになり、対特殊全般受けのカビとの相性が非常に良い。

わんおーさんが残飯守る無道に注目
対特殊ポケにも毒守るが地味に強い。一昔前のブラ対策の眠る無しサンダーなどがその典型。
電磁砲もPP削ればいけるんじゃ。カビは眠る薄荷で麻痺に強くなれる。
(以前からわんおーさんはカビ以外のポケに残飯を持たせるほうが良いと指摘していたのですが
誰に残飯を持たせるか、がなかなか難しかった→残飯守る無道は良いんじゃない?)

カビエアが注目されたので、カビエア対策として火リキ火ガラ雷サイドンが注目される。
またカビエアはカビ一匹残しにも弱め。

カビエア+火リキ火ガラなどやカビ一匹残しに強い子が必要。
音パル、音グライガーが注目(はまさん)

カビエア+グライガーほとんどのポケを受けられる。
そしてその間にカビから崩す(dennyさん)という戦術が確立。

グライガーへの評価

リキヘラガラ流しとめざパ無し電気昆布流し(撒きびしも無効)を両立できる唯一のポケモン(はまさん)
最強の「格闘、蟲、地面(、岩?)受け」(サブウエポンにも強い)(可児さん)
Dランク(しゃわさん)

対策を入れようと思えば簡単に対策されてしまう。
キラーにしかなりえない(りちゃぁどさん、はまさん)
=放置したらまずいけど、対策入れれば大丈夫かな、って感じ(はまさん)

カビエアに入れるポケとして注目。

対策を入れられないポケモンになりつつある(はまさん)
(カビエアに対策することを考えると冷凍pを入れるスペースが無くなるため)
SSランク(わんおーさん、はまさん)

わんおーさんをはじめ、カビエアグライガーを使う人が増える?

ぬるい。(dennyさん、わんおーさん)
便利だけど3匹選択では入れにくいポケモンライコウさん)
延び幅が小さくカビエアの特性が生きていない(文鳥さん)
Aくらいかな(わんおーさん)
グライガー込みのパに対して)崩しフラグ作るのが大変(はまさん)
雷・放射カビと地面ポケの組み合わせは攻撃範囲的に相性が良い(はまさん)

カビエアには(追い討ちは気になるけど)梨の方が良いのでは。(わんおーさん)
再評価はされてもいいが、第一線級というわけではない。抜き筋が死ぬ。
サイドン云々で上位互換の梨がいる。(↑とともに文鳥さん)

ここまで人の意見のまとめです。
ここからは私の考えですが…。
グライガーは単体で見ると、リキヘラガラとめざパ無し電気昆布へのキラーにしかならないんですけど
カビエアとともに使うことで、リキガラに氷技が入りにくくなり、受けポケとしての価値が上がったと思います。
けれど、音からの崩しパターンは苦しいながら残りますが、防御よりの三匹ですので
どうしても決定力の面では少し見劣りするところがありますね。


っていうまぁ、ほとんど言い尽くされたことを言いたかったわけでは無くて。
この流れを見ていて思ったことは、やはり考え方の変化かな、と思います。
これまでは個別分析に代表される用にポケモン単体の持てる役割を最初に考えることが多かったですが
これからは複数のポケモンを1単位として考えることが大事なのだと思いました。
グライガーも単体で見る限りでは、簡単に対処できるキラーポケに過ぎないのですが
カビと守る残飯エアに組み込めば、強固な壁になり得る、ということです。


もちろん、今までのパーティの組み方でも「〜で受けられないから×を入れる」ということはありましたが
それではそのポケ単体の評価が変化することは無かったでしょう。
そのポケはどこまでもそのポケの役割しか出来ない、と考えられていたからです。
でも、今はグライガーそのものへの評価が変化しています。
グライガーがそれまで持っていた役割以上の価値をその組み合わせの中では持ちうる
という考えが生まれたわけですね。
それは、複数1単位として考える視点からは妥当な評価なのですが
グライガーを単体として評価している人から見ると、過大評価に見えてしまうのかも知れませんね。
でも、単体を見ただけではわからないことがとても多いのは確かです。


心を考える心理学においても
最初は感覚のそれぞれを個別に分析した要素心理学でしたが
やがて、感覚一つ一つを分析するのでは無く、知覚全体を捉える必要が指摘され
現在のゲシュタルト心理学へと繋がっていきます。
ポケモンもそれに近い発展を遂げているなぁ、と面白さを感じる今日この頃でした。


ドレミファソラシドをどこまで個別に突き詰めても
ただ一つの旋律をも理解することは出来ないのです。
でも、ドレミの分析は旋律を作るためには大切なことの一つ(笑