想いをとどけて 言えないこと

にっきにっき

珍しく麻雀の話を。
ニコニコにプロ対局の様子が上がっているので私は良くそれを眺めています。
あまりコメントとかは見ない人だし、コメントしたりはめったにしないのですけれど…。
今日はちょっと気分でコメントを見ながら観戦してみました。
昔、一度見た局なので内容は覚えていたのですが、コメントありで見るとまた新鮮ですね。


その中から印象的だった一打を。
東1局1本場供託1本ドラ4索、北家の金子プロの一打です。
『5』万【24446】ピン「1345678」索 ツモ8索
で、少し考えて1索切り。


ここで視聴者のコメントが
「ノータイムツモ切り」
「2sツモが痛すぎる。まだ1通は見る。普通に8sが要らない」
「1sは良さそうに見えてかなり中途半端な一打だぞ。」
となんだか批判が殺到。
んー。そうかなー? 私も8sは残すっかな?
と思ったので考えてみた。
まずこの局でのテーマは何だろう。
供託1本、前局は親の一人テンパイで平場。自分は北家。
うーん。多少安くても良いから1上がりしたいところですよね。
でも北家だから喰いタンはやりすぎ。
リーチにドラ1で役を絡めての5200でもあがれば供託もあわせて6500の収入。
役がタンヤオでも一発かツモか裏1でマンガンになるのだから、ここはやっぱり面前役アリリーチを目指したい。


そこでこの局面、1通かタンヤオかの選択だと思うのです。


で、1通を睨んでの8sツモ切りを考えます。
1通には、2sと9索をツモらなくてはいけない。
しかも先に2-3-5ピンをツモって、そこに3-6索をツモったらなんと役無し間2索><
(13 345678 44456みたいな形になります)
これは嬉しくないしリーチもかけにくいんだけれど、この形になる可能性の方が高い…と思う(汗
1通を狙うのは少し効率が悪そうです。
牌姿(「1345678」索【24446】ピン『5』万)
有効牌(2-3-6-9s 2-3-5-6p 5m)9枚
裏目(5-8s 4-7-8p 1-3-4-6-7m)10枚


さて。一方タンヤオを狙っての1索切りはどうでしょう。
まず、何より1通のキー牌である2索をツモっても1シャンテンに取れる、と言う部分が大きいです。
つまり根本的な裏目は3-6-9索ツモだけ。
それに対して確定タンヤオ1シャンテンになる有効牌だけで
2-5-8s 2-3-4-5-6-7-8p 3-4-5-6-7mと15種類もある。これはすごい。
やはりタンヤオ圧倒的に有利ですね。
(まぁ、8pや3万ツモは全然嬉しくないので裏目と考えても良いかも知れないけれど><)
牌姿(「3456788」索【24446】ピン『5』万)
有効牌(2-5-8s 1-2-3-4-5-6-7-8p 3-4-5-6-7m)16枚
裏目(3-6-9s)3枚


で、何が言いたいか、ってことなんですけれど、
プロも確かにミスはするのですが、でも、やっぱり自分の考えと違う打ち筋をプロがしたのなら。
そこには必ず何か意図があるはずなのだから、まず、どうしてだろう、?って考えてみよう、ということでした。
それは麻雀に限ったことでは無いんですけどね。
否定から入るだけでは何も学べないと思うんだ。


あと、24446みたいな形は1面子1雀頭の候補と考えても良いんですけど、とても不安定な複合系なので
こういう形がある時は雀頭候補をもう一つ持っておいた方が良いっていうことです。
例えば24446に7を持って来たら44467の安定した2面子候補になるからですね。
そういう観点から見ても金子プロの8s残しはやっぱり良い一打だと思います。


ちなみに私は1通を追っての8索ツモ切りが悪いと言っている訳じゃないです。
点数が欲しい局面なら8sはノータイムで切ったりもします。
でも、残念ながら東1なんだ…。。。
私はこの場面では、
「小さくでも良いから、先手を取って上がりたい」と考えたから8索を残した訳で
「ここは大きく上がっておきたい」と考える人が居るなら8索切りもありだと思っています。
考え方の違いですね。
トータルでどちらが上に行くのかは期待値の計算になるのでまた後日…。